超高濃度ビタミンC点滴療法

超高濃度ビタミンC点滴療法とは1回の点滴で50g以上のビタミンCを静脈内に点滴投与する事を言います。ビタミンCの経口投与では、いくら大量に投与してもある一定の量に達すると、消化管からの吸収が限界となり、それ以上血中濃度を上げることが出来ません。しかし点滴では血中のビタミンC濃度を一気に上昇させることができ、ガン治療やその他様々な疾患の治療や予防に効果があるとされています。

どうしてビタミンC点滴が、ガンに効くのでしょうか?

血管内に大量のビタミンCを投与すると細胞の周囲にしみ出したビタミンCをガン細胞が栄養と勘違いして(ビタミンCとグルコースの化学構造式が似ているため)積極的に細胞内に取り込みます。取り込まれたビタミンCは酸化されて過酸化水素を発生させます。この過酸化水素がガン細胞を死滅させるのです。一方正常細胞にもビタミンCは取り込まれて過酸化水素を発生させますが、正常細胞にはカタラーゼという酵素があり、過酸化水素が速やかに除去されるため、影響を受けることはありません。

ビタミンC濃度が高くなるにつれてがん細胞が死滅する実験

縦軸:がん細胞生存率(%)
横軸:ビタミンC濃度(mg/dl)
Mia PaCa-2(膵臓ガン) SK-MEL-28(悪性黒色腫) SW-620(大腸ガン) U-2-OS(骨肉腫)

上図のようにビタミンC濃度が400mg/dl以上になるとガン細胞のほとんどが死滅することが解ります。実際の治療でも点滴後の血中濃度が400mg/dlになるように投与量を調節いたします。

ビタミンC点滴療法の歩みと実績

ビタミンCの効能については、2回のノーベル賞(化学賞、平和賞)を受賞した米国のライナス・ポーリング博士によって提唱されました。彼はスコットランドの医師であるユアン・キャメロンと共同で「進行期のガン患者に、ビタミンCを適切に投与することでその生存期間を延長できる。」という論文を発表しました。しかしこの発表はメイヨークリニックからの追試により否定されてしまいました。
ところがこの追試では、ビタミンCの投与方法が経口投与のみだったので、明らかにビタミンCの血中濃度に差があったのです。

このことによりビタミンCの効用については、しばらくの間日の目を見ることはありませんでしたが、2005年9月に「米国科学アカデミー紀要」という権威ある雑誌に、「超高濃度ビタミンC点滴が選択的にがん細胞を死滅させることができる。」という論文が米国の国立衛生研究所(NIH)、国立ガンセンター(NCI)、食品衛生局(FDA)の科学者たちにより共同で発表され、脚光をあびることになりました。それ以来多くの施設で超高濃度ビタミンC点滴療法が行われています。

投与量と期間について

  • 投与量は30gより開始、40g、50g、60g、70gの点滴直後の血清ビタミンCレベルを測定し、上記濃度に到達するビタミンC投与量を決定します。
  • 最初の6か月間は週2回、その後6か月間は週1回、2年目は月2回、その後は月1回で継続します。
    以上はDr.Riordanによる典型的なIVCプロトコルです。(Dr.Riordanは1975年から2005年までに78,200件のビタミンC点滴療法を施行した実績があります。)
  • ※G6PD欠損症の検査(この酵素を持っていない人は高濃度のビタミンCを投与したときに溶血を起こす危険性があります。)
  • ※ガン治療の場合は、ビタミンCの血中濃度を350~400mg/dlのレベルにする必要があります。
  • ※その他の疾患、美容・アンチエイジングの場合は15g~30gのビタミンCを1~2週に1回投与します。

超高濃度ビタミンCの効果が期待される治療

ガン治療

  • 標準的なガン治療(手術、抗がん剤、放射線治療等)が無効な場合
  • 標準的なガン治療の効果をより確実にする
  • 標準的なガン治療の副作用を少なくする
  • 良好な体調を維持しながら寛解期を延長させる。(再発予防)
  • 代替治療を希望する場合

比較的効果を得やすいガンは腎ガン、卵巣ガン、乳ガン、肺ガン、リンパ腫などと言われています。60~70%に効果があると言われています。

その他の疾患

  • C型慢性肝炎
  • 伝染性単核症
  • 後天性免疫不全症
  • 感染性疾患
  • うつ病、統合失調症
  • 慢性関節リウマチ、膠原病など

美容・アンチエイジング

  • コラーゲンの生成を促進して、しわ、たるみを修復および防止します
  • メラニンの合成を抑制し、シミ、ソバカス、肝班等をうすくして美白を促進します
  • 皮脂の分泌を抑制し、ニキビを改善、毛穴の引き締めや黒ずみを解消します
  • 免疫機能を高め、風邪の予防や、ガンの予防にも効果的です
  • 抗アレルギー作用により、喘息やアトピーを軽減する

超高濃度ビタミンC点滴療法ができない方

  • G6PD欠損症の人
  • 腎不全の人
  • 心不全や腹水のある人
  • 鉄過剰症の人
  • ビタミンCに対するアレルギー、過敏症のある人

料金

ビタミンC
10g ¥7,000
20g ¥10,000
30g ¥13,000
40g ¥16,000
50g ¥19,000
60g ¥22,000
70g ¥25,000
80g ¥27,000

G6PD欠損症の検査(血液検査・初回のみ)
¥6,000

ビタミンC血中濃度測定(至適投与量が決まるまで随時)
1回¥3,000